各教科の指導

国語

  • 1年次では、漢字や古文単語、古典文法等の基本的学習事項を定着させ、2・3年次で難関大学合格に必要な読解力を身につけさせます。
  • 特に1・2年次では、現代文の授業で『論理エンジン』をテキストとして使用しながら、物事を「論理的に考える」力を育てています。
  • また、ディベート等を通して生徒の「発信力」を育てるなど、国語の授業が単なる受験問題の解法にとどまらず、全ての教科の基礎となる“本当の国語力”に結び付くように努力しています。

論理エンジン
 私達は言葉によってしか物事を「認識」できません。そしてこの「認識」に基づいて私たちは思考します。言い換えれば言葉は思考そのものということができます。しかし、これほど重要な言葉を、私たちは「意図的に」学んできていません。
 開智では「論理エンジン」と「思考ルート」という2つの教材を用いて、意思をもって日本語の構造を再学習します。そのうえ「思考」を深め、「試行」を繰り返すことで、それぞれの生徒が「至高の」論理ルートを獲得し、論理的・コミュニケーション能力を高めていきます。

ディベート
 「たった一つの正解」にたどりつくためだけの訓練を積まされてきた人間は、世の中の「課題」には必ず正解があると錯覚し、しかもそれは「たった一つ」であると思い込み、自らの目の前に「課題」が与えられたとき、「正解なるもの」を追い求め始めます。そして「正解など存在しない」ことに気づいたとき、呆然とし、そこから前に進めなくなってしまうのです。
 この誤った認識を突き崩し、「課題」に対して複眼的に、そして批判的に分析する姿勢を身につけることから、開智のディベート学習がスタートします。

数学

  • 開智の数学は、高校3年間分の数学を体系的に組み直した独自のシラバスに従って進めていきます。従って、教科書の順番通りには進めていきません。
  • 授業で扱う問題も、教科書の問題ではなく、「生徒諸君が挑戦したくなるような問題」や、「新たな発見が含まれた問題」を用意していきます。
  • 授業の主役は生徒達です。自ら考え、友人と議論しあうことで、数学の高みを目指しています。

英語

  • 1年次で英語力の基盤となる単語と文法とを徹底して習得します。読解は教科書と「EJ」を併用して進め、2年生の後半には入試問題に取り組みます。
  • 開智では英語を単なる語学ツールとはとらえていません。日本語とは異なった英語独特の思考の方にアプローチすることで、国際社会において真に貢献できる、人間を育てることを目標としています。日本語を「英訳」するだけでなく、英語の枠組みで思考できるような学びを展開しています。

EJ
 一言でいえば、英語を読む教材です。ただ、県立高校のサイドリーダーとの相違点は、すべて入試問題から取ったパラグラフ型の和訳演習というところです。この教材はBasicからAdvancedまでの300のパラグラフを和訳することになります。
 英語学習の基本の一つである読解力を養成するための、開智オリジナル教材です。採用されている例文はすべて大学入試問題から採られています。難関大学現役合格のために必要な単語・構文のエッセンスがすべてこの教材に詰まっています。 

理科

  • 1・2年生では、班で行う実験などを通して、教師や他の班員の観察視点や考察理論を知り、学びの集団を作るとともに、柔軟な発想力とそれを検証する理論構成力を身につけます。
  • 3年生では、単なる受験対策ではなく、未知なるものに適切に対応する応用力を伸ばします。学びを通して、現象や事象に多面的に興味関心を持たせ、疑問・発想に関して、過去の経験や学習を基に、科学的な視点から原因・理由・検証を理論的に考える力を養います。

地理歴史・公民

  • 1年生では受験に必要な基本的学習事項を定着させ、受験勉強の基礎固めを行ないます。
  • 2・3年生で、大学受験に必要な科目を継続学習し、難関大学合格に必要な学習内容を理解・定着させます。
  • 地理歴史・公民は、暗記科目と言われていますが、ただ丸暗記をするだけでは大学受験に必要な知識を習得することはできません。「考えて」覚える、「体系的に」理解することをめざした授業を展開し、論理的思考力を育てます。