本校について

Contribution

国際社会に貢献できる人材を育てます

環境、資源、政治、経済、宗教、文化対立など、日本をはじめ、世界には数多くの課題が存在しています。これらの課題を解決し、社会に貢献できる専門分野のスペシャリストに成長していくための人材を育成します。

Creation&Logical thinking

論理的思考と想像力を兼ね備えた人材を育てます

日本の学校は、物事について自分自身で考え抜く力、考える出す力、あるいは自分の考えを適切に伝えていく力を育てていかないと言われています。
開智では「学び合う」授業の実践を通して、基礎的知識の習得とともに、論理的に議論する力やプレゼンテーション力を高度に育成するとともに、探求型学習を通して想像力豊かな人材を育成します。

Leadership

人格を陶冶し、ソーシャルスキルの高い人材を育てます

高校時代には、悩み、喜び、苦しみ、感動することで、心が強くしなやかに、そして豊かに育っていきます。また、学ぶことを通して人格は鍛え上げられていきます。授業や学校行事を通して、他者の気持ちや痛みを共感することができる人間、フェアで責任ある行動ができる人材を育成します。

 20世紀の近代思想はさまざまな科学技術を生み出しました。特に化学や機械工学等の発達により便利で豊かな社会をもたらしています。
 そして21世紀の現在、人類は新たな飛躍の準備の時を迎えています。地球環境問題やエネルギー問題の克服は急務ですが、その解決のための材料科学、 地球海洋科学、極限科学など多くの分野において創造と発展の時代が幕を開けようとしています。
また、 世界の民族の共存共栄をもたらす国際協調の枠組み作りも21世紀の課題といえます。
開智高校では将来、各分野のリーダーとして新しい文化と文明の創造に貢献できる人材を育成するため、高度な研究機関や大学で学ぶことのできる進学教育を行ないます。

創造的な思考力を高めるために

確実な基礎学力を身につけていくだけでなく、多くの体験的な学習を通して多彩な価値観にふれ、豊かな「智恵」を育んでいきます。

的確な意思決定能力を高めるために

校内外での授業や特別活動を通して、幅広い視点を身につけていきます。客観的な事実や歴史的背景などを筋道立てて組み立て、自分の考えを明確に表現していける力を育んでいきます。

国際化時代のリーダーとしての資質を高めるために

複雑で多様な事項を整理して理解していく力、特にこれからの時代に必要とされる「人間理解力」を高めていきます。 自己を理解するとともに他者に対する理解を深めていく、そのような「人類の幸福」にいたる価値観を育んでいきます。

■近代文明をどう評価するか

 20世紀の人類はより豊かで快適な生活を得るためにたゆまぬ努力を続け、めざましい物質文明の発達をみた。 人類は地球上に誕生して以来、先人の経験による知識を吸収し、自らの努力によって新たな知恵を獲得し、後世に伝えることで地球上の他の生物を圧倒する繁栄を享受してきた。
 人類がより快適な生活をめざして努力することは、20世紀になって始まったことではないし、そのこと自体決して悪いことではない。
 しかし、20世紀の物質文明の発達は、我々にどこかに何か大切なものを置き忘れてきてしまったような空しさを与えずにはおかない。

■近代化日本:等質性の尊重と異質性の排除

 ひるがえって日本のことをみてみよう。20世紀後半の日本は敗戦の廃墟から立ち直り、高度経済成長を経て、現在、世界で最も豊かな国のひとつになった。 戦後の日本人に求められたのは、経済成長を支える歯車として、皆と同じことができる能力(等質性)を持つことであった。
 そこでは、多くのことが平均的にできることが求められ、皆と違うことのできる能力(異質性)は排除された。もちろんリーダーの育成などは全く必要なかった。 このような社会の要請をうけて、学校でも多くのことが平均以上にできることが尊ばれ、合計点という1本の物差で生徒を評価する方法がごく当たり前のこととして採用された。

■未来を創造する「あなた」に

 さて、20世紀末のバブル経済崩壊後、低成長期を迎える21世紀の日本にとって重要となる人材とは、何でも人並みにこなせる人間ではなく、 自分の得意な分野で抜きん出た才能を発揮し、新たな価値を生み出していくことのできる人間である。
 不況、あるいは深刻な地球環境問題に直面する現実をまえにして、 ただ将来に対する不安を抱き、何をやってもたかが知れているとあきらめてしまう人間になってはならない。
自分の能力・可能性を信じ、たゆます努力を継続して明るい未来を創造できる人間を目指さねばならないのである。

■「知」を積み上げ、「知」を活かす「智」を培え

 このような人間を育てることを目標として開智高等学校は1999年4月にスタートした。開智高等学校は入学してくる生徒諸君に多くのプログラムを用意している。
 日常の授業はもちろんのこと、さまざまな学校行事や生徒会活動・部活動など、用意されたプログラムを充分に利用することで多くの「知」を積み上げ、さらに、 自らの創造性・独創性を生かすことで、「知」を運用できる「智」を培ってくれることを、すべての教師が願っている。
 我々が用意したプログラムを生かすも殺すもみなさん自身の取り組みにかかっている。 

■新しい文明の創造はあなたの手の中にある

 一人ひとりがより高い目標を持ち、目標に向かって地道な努力を継続することで、みなさんが将来、日本が抱える問題を解決するだけでなく、 人類が物質文明の発達の代償として置き忘れてしまったものを取り戻すために活躍できる、各分野のリーダーとなることを願っている。
新しい文明の創造、人類の未来はあなたが担っていくのである。