芸術鑑賞会「文楽」
芸術鑑賞教室パンフレット
国立劇場前で集合点呼
令和3年12月7日(火)
先週の土曜日、2年生対象の芸術鑑賞会を国立劇場で実施しました。内容は、開智恒例の文楽です。コロナ感染が心配される中、参加を強制しなかったこともあり、出席率は5割に満たなかったのは致し方ありませんでした。この日が期末考査1週間前だったことも大きく影響したことと思います。ただ「文楽はつまらなそうだから」とか「全然興味ないし」といった食わず嫌いな理由だったとすれば残念です。参加した生徒と話すと、「将来自分で来ることはないかもしれないから」という声をたくさん聞きました。事実、何かの調査で見ましたが、「文楽を観たきっかけは何か」との問いに90%以上が「学校の芸術鑑賞会で」と答えていましたので、本校の生徒も大方そうだとすれば生徒にとっては、とても貴重な体験であったと言えますね。
とはいっても観てつまらなければ何の思い出にもならないところですが、文楽は見て大変面白い古典芸能です。なんといってもあの人形の精密な動き。3人で1体の人形を操りますが、まるで生き物のようにふるまう人形の動きには驚くばかりです。首や手足、背中といった関節を細かく可動させながら体全体の細かい動作から人物の豊かな感情・性格を巧みに表現するところは、まさに世界最高峰の人形劇と評価されるゆえんだと感じさせてくれます。今日来た生徒たちはきっと「観てよかった」と思ったに違いありません。