卒業式 (送辞・答辞)
卒業生入場 1
卒業生入場 2
卒業式 風景1
卒業式 風景2
送 辞
ふと気がつくと開智高校までの長い通学路から、春の暖かさと香りが感じられる季節となりました。 卒業生の皆様、ご卒業おめでとうございます。先輩方の晴れ舞台を拝見することが出来ず、辛く、そして悲しい気持ちをいだいている後輩たちはたくさんおりますが、そんな在校生を代表して 心よりお祝い申し上げます。
開智高校を卒業される先輩方からは今、どのような景色が見えているのでしょうか。高校で過ごした仲間とのかけがえのない思い出、これからの期待と希望に溢れた未来 など様々でしょう。しかし私たち後輩が見ている景色は、先輩方と共に過ごした日々の思い出です。とても優しく、親しみやすく、時にそっと手を差し伸べてくれた先輩方は私たちの憧れでした。
先輩方と初めてお話ししたのは、2年前の新入生歓迎会でした。開智高校の紹介や様々な遊びを通して、何も分からなかった私たちに開智高校の事だけでなく、高校生として、開智生としてのあるべき姿を教えてくださいました。また時鐘祭や体育祭では仲間と共に協力して行事を創り上げ、盛り上げてくださった先輩方の勇姿が目に浮かんできます。そんな先輩方も徐々に受験が近づいてくると、遅くまでの講習や自習室にむかう姿、電車の中でも勉強している姿を目にするようになりました。その真剣な姿から夢の実現の大変さと、それに向けた努力の大切さを学びました。
先輩方は楽しい事や嬉しい事、時には苦しい事や辛い事にも一生懸命に全力で取り組んでいらっしゃいました。その背中を見て私たちは到底授業だけでは知ることの出来ない、人として、また生きていく上で大切なことをたくさん学ばせていただきました。先輩方から学んだ全てのことを私たち後輩は胸に秘め、これからも開智高校の発展のために生活していきます。また先輩方が築いてくださった伝統と教えてくださったことをさらに高め、後輩たちに伝えていきます。今まで私たちの模範として、私たちを引っ張るリーダーとして生活してくださったことに心から感謝しています。本当にありがとうございました。
これから先輩方は自分の将来に向けて大きな1歩を踏み出すことになるのでしょう。この先に起こることは嬉しい事ばかりでなく、辛い事もあるのかもしれません。しかし先輩方は開智高校で過ごしていた時の様に、自らの目標に向かって試行錯誤しながら真っ直ぐに進んで行くのだろうと容易に想像する事が出来ます。そしてつまづきそうになった時に支えてくれる仲間たちがたくさんいる事も知っています。私達はそんな先輩方をこれからも応援し続けています。最後になりますが、皆様のご多幸とさらなるご活躍を祈念して、そしてありがとう、さようならを付け加えて送辞の言葉とさせていただきます。
在校生代表 2年5組 関根 陽葉
答 辞
厳しかった冬が終わり春を迎え、葉を落としていた木々には緑が戻ってきました。桜の花もその気配を見せはじめ、日に日に陽気も感じられるようになってきました。この春の良き日に、私たち3年生は卒業の日を迎えました。この度、私たちの為にご臨席下さいました皆様、誠に有難うございます。卒業生を代表して厚く御礼を申し上げます。
今日という日を迎え、私は今、時の流れとはなんと早いものなのかと強く感じています。3年前に初めて開智高校の門をくぐって入学したときのことがつい昨日のことように思い出されます。あっという間に過ぎ去った3年間でしたが、その中で獲たものは大きく、価値のあるものであったと言えます。
とりわけ、私達の高校生活を特色づけた存在として1つ目に、向上心を持った仲間が挙げられるだろうと思います。開智高校にはこれらの特徴を持つ生徒が多く、普段の学校生活や行事の際、私達は話し合い協力し、難題に対しても手を携えて乗り越えてきました。1人では出来なかったことや見落としてしまっていたことも彼らと一緒だったからこそ対処出来たという経験は枚挙に暇がありません。私自身、約2年間生徒会として活動してきたことで、生徒会や委員会のそのような姿勢を何度も見かけることが出来ました。生徒会長として「より活発な開智高校」を目指していた私にとって、この光景は印象的で生徒を頼もしく感じていました。時には、委員会の方が生徒会を圧倒するような働きぶりを見せ、内心ヒヤリとしたこともありましたが、今になって思い返せばこのことは生徒会長として贅沢な悩みであったのかもしれません。開智高校は主体性を売りにしている高校です。放課後の時間を自由に使うことが出来る代わりに、自ら活動を起こさなければ何も得るものがありません。これでは貴重な時間が勿体無いことに気付いていて、私達それぞれが自分なりの時間の使い方を実践していました。
私達の高校生活を特色づけた存在の2つ目として、先生方が該当すると言えます。開智高校の先生方は学校行事やイベントの際、いつでも近くでどんどん指示してくるのではなく、「見守っているから生徒の自由にしていい」というような姿勢をとっていました。私達は入学したての頃、この様子に大変驚きました。というのも、中学校までの学校生活ではこのようなことがほとんど無かったからです。しかし、「自由」とは魅力的であると同時に「責任」も伴います。「失敗したらどうしよう、本当にこの企画で良いのだろうか」と不安になることもありました。その意味で、「自由」は最も難しい条件であると言えます。私達はそのような難題に対して何度も試行錯誤してなんとかやり遂げてきました。これらは非常に貴重な経験で、このような機会を与えて下さった先生方には感謝してもしきれません。また、3年生になってからは、特別講習や質問対応をしている姿を何度もお見掛けしました。生徒の経験や学びを何よりも大事に思って下さる先生方の下にいたからこそ充実した3年間が過ごせたのだと感じました。
本日より、私達はそれぞれが別々の道を歩み始めます。この3年間では嬉しかったことも悔しかったこともありましたが、今思い出されるのはやはりいつも一緒に居た友達や先生、これまで育ててくれた保護者の顔です。開智での高校生活の経験を糧にしてこれからも頑張っていこうという思いを新たに、今までお世話になった方々への感謝の気持ちを結びに、答辞とさせて頂きます。
3年1組 米重 利希也
卒業証書授与 1
卒業証書授与 2
卒業証書授与 3
卒業証書授与 4
学校長式辞