新入生オリエンテーション
教頭の講義
独習の実践練習
令和3年4月7日(木)
例年であれば、新入生は今日から長野県菅平に2泊3日のオリエンテーション合宿(スプリングセミナー)に出かけているところでした。入学直後の寝食を共にしながらのクラス開きは、早期に学校に慣れ、クラスの人間関係作りをスムーズに進めるとてもいい機会になります。また高校の勉強の仕方を学ぶというのもスプリングセミナーの大きな目的です。これが、「生徒が開智生になる行事」と我々が位置付けているゆえんです。しかし残念ながら昨年に続いて今年も中止です。オリエンテーションは校内で3日間行うこととしました。
初日の今日は、午前中は学年集会とホームルームでした。学年集会は、会場での座席に余裕を持たせるため、学年を3分割して1回に集める人数を減らしました。同じ内容を3回話すことになった教員には苦労を掛けました。集会では、教頭による、本校の生徒として求められる「主体性のある行動をとる」とはどういうことかについての講義に始まり、教務主任と生活教育主任からそれぞれ学校のルールについての説明がありました。
午後は、独習の実践練習です。独習とは聞きなれない言葉かもしれませんが、いわゆる自学自習のことです。それを本校では独習と呼んでいます。高校になれば、言われたことだけをこなすだけの勉強では足りません。自分の学力を自己分析し、何が足りないか、それを補うためにはどういう勉強をしたらいいのかを自分で考える力が必要です。その理解を深めるための練習として、この校内オリエンテーションの期間に独習の時間が6コマ予定されています。生徒は、オリエンテーション終了後の翌日に実施する「スタディーサポート」という模擬試験に向けて、出題範囲の中で、何を重点的に勉強して準備するか、この6コマの独習の時間の使い方について予定表をあらかじめ作っています。予定通りに勉強できたか、やってどうだったか、反省点はなかったかを自分で振り返り、自分の勉強スタイルを探究するという経験をさせるのです。合宿はできなかったけれども、この3日間で少しずつ開智生になっていくことを期待しています。