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銅貨が金貨に変身!?

元の1セント銅貨

 

銀色に変化

 

今度は金色に!なぜ?

 

1セント銅貨が銀貨にそして金貨に大変身!?

令和4年8月30日(火)

 昨日、1・2年生は全15日、3年生は全30日に及ぶ夏期講習が終了しました。今年も9割以上の生徒が何らかの講座を受講しました。夏期講習は、本校の学力向上策の中でも特に重視している取組の一つであり、その質量ともに充実した内容は、本校の誇る学習指導の一つです。

 その講座の中に、式教諭が行う2年生の化学の実験講座があり、先日覗いてみました。銅と亜鉛の合金を作る実験でした。私も参加させていただきました。

 銅の材料として、アメリカの1セント硬貨を使っていました。まず1セント硬貨を亜鉛が底に沈んでいる水酸化ナトリウム溶液の中に浸し火で温めます。するとやがて1セント硬貨の色が元の茶色から銀色に変化しました。これは、水酸化ナトリウム溶液に溶け出た鉛色の亜鉛がくっついたのかなということでなんとなく理解できましたが、次に、その銀色の1セント硬貨をガスバーナーで直火加熱すると、なんと1,2分後に金色に染まり、金貨に大変身しました。これが銅と亜鉛の合金である「真鍮」であることを後ほど式先生から教えていただきました。金管楽器で使われているあの金色の真鍮です。なんでこんなことが起きるの?

 1セント銅貨が銀貨、金貨へと変身すること自体が、生徒の興味関心を引き出す仕掛けになっているとても工夫した実験だと思いましたが(日本の10円玉でやると、硬貨の加工を禁じる日本の法律に触れるが、アメリカの硬貨であれば、アメリカ自体に加工を禁じる法律はなく、それを日本でやっても問題はないそうだ。)、私が不思議に思ったのは、どんな化学反応が起きて金色に変わるのかはおろか、できた金属が真鍮であるということすら一言も説明しないんです。そこが一番知りたいだろうに生徒も先生に質問しないんです。実験後式先生に聞くと「簡単に答えを教えないのが私の授業で、生徒もそれを分かっていて、自分で調べる習慣がついているんです。きっと今頃、一生懸命調べていますよ。」という回答。なるほど、直ぐに答えを教えてもらっていたら、自分で考えなくなってしまいますよね。さすが、式先生と感服しました。