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開智の授業(学び合いの数学)

会話・出歩き自由です

令和3年11月16日(火)

 開智高校では、授業改善の一方策として、教員の相互授業参観月間を年2回設定しています。お互いの授業を見学し合いながら、新たな気づきを獲得しあう機会はとても貴重だと思っています。私は立場上全ての授業を観察しています。

 その観察した中から、数回にわたって開智らしい授業を紹介してまいります。今日は学び合いの授業を取り上げます。

 本校では、一方的な講義だけでなく、生徒の学び合い、教えあいを随所に取り入れた授業がたくさんあります。その中でも最も特徴的なものが、数学の中根教諭の授業です。彼の授業では、教員の解説がほとんどありません。教員による冒頭の説明は最小限にとどめ、プリントに書かれている解説を頼りに生徒は解き方を理解し、問題に取り組むというスタイルが基本です。座席を4,5人のグループ形式にし、生徒はグループ内で教えあいながら問題を解いていきます。先生は、机間巡視しながら、生徒が詰まっている個所をポイントポイントで解説するだけです。生徒は会話や出歩きは自由ですから教室内はとても賑やかになります。

 生徒はこんな授業を大変好みます。分からないところをすぐに聞けてその場で解決できる点は、一斉授業にはない利点です。このような授業が成立するためには、教科担当の指導力はもとよりですが、日頃のHR指導で良好な人間関係が作られていることが前提になるため、クラス担任の力量も大いに関係してきます。中根教諭の授業を見ると、開智全体の教育力の高さを認識できます。