誓いの言葉
暖かな春の日差しに包まれ、私たち二七二名の新入生は開智高等学校に入学の時を迎えました。本日はこのような式を挙行して頂けたこと、心より御礼申し上げます。
私たちの中学校生活は、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、数カ月遅れたり、保護者の参列が出来なかったりと例年通りに行うことの出来ない入学式から始まりました。
目まぐるしく変わっていく情勢の中、今までの平和な日常がどれだけかけがえのないものだったのかを改めて実感することが出来ました。ようやく始まった授業も例年通りに行えないことばかりで、先生方も含め全員が尽きぬことのない不安を抱えつつ、その都度私たちにしか出来ないことを考え新しい学校生活の形を築き上げてきました。
また、先輩方の姿を直接目にして引き継ぐことが出来ず途絶えかけていた伝統は、形を変えつつ今までの伝統も大切に繋いできました。保護者の皆様や先生方に支えて頂きながら経験した三年間の中学校生活を活かし、高校生活では先輩方が築かれた伝統の重みを実感し、引き継いで行くと共に新たな仲間と私たちらしい学校生活を送りたいと思います。
今日から始まる高校生活に、私たち新入生は期待と希望で満ち溢れています。
部活動、委員会などから広がる友達の輪を大切にし、これからも常に支えてくださる周囲の方々や、姿を変えて取り戻しつつある日常に感謝を忘れず、直向きに努力していきます。
また、開智高校での三年間は中学校生活では行うことの出来なかった学校行事など、楽しいことが待っていると思います。難しくなると思われる勉学に苦しんだり、大きな壁が立ちはだかったりすることもあるでしょう。それでも、私たち新入生は自らの手で未来を創造し、国際社会に貢献できる人材となれるよう何事にも全力で仲間たちと取り組む決意を表明し、誓いの言葉とさせて頂きます。
最後になりますが、校長先生をはじめ先生方、保護者の皆様、そして先輩方、未熟な私たちを温かくご指導下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。
令和五年四月六日
新入生代表 小出 三佳